どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
由羽さんは見た目通り、言動まで無駄がない。
総真さんの方は玲哉の言う通りぽわぽわしている……癒し系ってやつだろうか。騙されないか心配になる人だな。デカいけど。
「あの、みなさんが来たなら俺お邪魔ですよね。失礼しま――
「待ったコガサク。お前を二人に逢わせるために呼んだの」
え、そうなの?
「なんでそんなこと?」
素直に不思議に思った。俺が水都さんと友達になったからと言って、幼馴染さんたちにまで紹介する必要があるか?
……とか思っていたら、由羽さんがじーっと見て来る。え、なに、こわい。俺の極悪ヅラ見ても面白くもなんともないよな?
「理由は色々あんだけど、一番は由羽かな。水都ちゃんの兄貴分として、コガサクのこと知っておきたいだろうなと思って」
ああ……つまり俺は、水都さんの友達に相応しいか審査されているってことか。
よし。受けて立とう。俺だって簡単な気持ちで水都さんと友達やっているんじゃない。存分に見分してどうぞだ。
「……作之助くん? それとも玲みたいにコガサクくんって呼んだ方がいいかな?」
「どちらでも大丈夫です。『コガサク』は玲哉がつけたあだ名ですし、呼び捨てでも」
最近水都さんが呼び捨てしてくるから、名前で呼ばれることにも慣れて来たところだ。
「じゃあ俺は作之助って呼ぶね。俺も呼び捨てでいいよ」