どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
まあ座って、と続けながら、総真さんがにぱぁっとした笑顔で言って来た。
総真さんが胡坐をかいたので、俺はまた正座に戻る。
玲哉は椅子を逆向きに座ったままで、由羽さんは玲哉の机に軽く寄りかかる感じになった。
「それは……玲哉と同い年なら、総真さんは先輩ですし……」
年上を呼び捨てには簡単には出来ない……。
「俺と同い年の玲を呼び捨てなら問題ないよ。同じ学校でもないし」
……玲哉はガキの頃から知っているから呼べるんだと思いますが……。
「ほら作之助、一声! 総真って!」
「そ…………さん」
「惜しい! 次は呼び捨ていってみよう!」
「そう…………」
俺が総真さんと攻防を繰り広げている後ろで、玲哉と由羽さんが話しているようだった。
「さすがコミュ障とは無縁のど天然」
「コガサクにあそこまでグイグイいくやつ初めて見た」
「……なんでコガサクなんだ?」
「織田作之助と似てるから。名前」
「オダサクか。……で、今日の本当の目的は?」