どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「おお。書く方? 読む方?」
おお。書く方という発想は俺にはなかった。
「読む方専門。色々読むけど、文豪が特にすき……かな」
自分がすきなものを口にするのって恥ずかしいな……。
そんな俺からしたら、彼女という立場の人のことだって堂々と牽制できる総真のメンタルすごい。
総真がぱあっと顔を輝かせた。
「俺も文豪すき! 作品ももちろんだけど、文豪って人生がすごいよね」
「本気で破天荒なのばっかだよな。四メートルの手紙にライスカレー百人前とか」
「それこそ物語の中みたいだよね」
総真と文豪話で盛り上がっていると、ふと視線を感じた。
振り返ると、玲哉が満足そうな顔でこっちを見ていた。
「玲哉?」
不思議に思って呼びかけると、玲哉は「いやー」と感慨深そうに口を開いた。
「水都ちゃんと話してるの見てて、コガサクってこいつらとも話合うんじゃないかと思ったんだ。呼んでよかったわ」