どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
……玲哉、俺が友達いないの知ってるから……本当はほしいのに、出来ないって……。
俺こそ感慨にふけっていると、総真がスマホを取り出していた。
「そうだよ玲。こんないい子隠してないでもっと早く教えてよ。俺、話が合う人貴重なんだから。作之助、連絡先教えて」
「あ、うん」
……話が合う人が貴重? こんなコミュ力の塊みたいな人が?
――と口にするのは失礼な気がして、深くは突っ込まずに総真に言われて自分のスマホを出した。
玲哉のは知っているから、総真と由羽とお互い登録した。
総真はずーっとにこにこしていて、由羽は無表情だけど怖い感じはしなくて。
……なんか、すっげ嬉しい。
玲哉とはもともと知り合いだけど、水都さんがいなかったら総真たちとは繋がらなかったんだろうな。
水都さんに感謝だ。
……学校に行ったら報告しよう。
そう思って登校した月曜日。
いつも通り一人で歩いていると、後ろから肩を叩かれた。
「おはよう作之助」
「あ、おはよう水都さん」
水都さんは朝からにこやか全開だ。
山手さんと常盤さんと友達になってから周囲の目も変わったようで、孤高のお姫様みたいな扱いはされなくなったようだ。
そりゃあ天使と言われている人が、机をこぶしで叩いて騒げば本当はどんな性格かもわかるだろう。