どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】
「幼馴染で親友さんは付き合ってるなら、まあ女子にありがちな嫉妬ってやつでわかるけど、コガサクは友達になっただけでしょう? そこまで過剰に反応しなくても……」
「そうだ! 総真くんに挑戦状書こう!」
快理ちゃんを遮って顔をあげたわたしは、右手にこぶしを握った。
「挑戦状? なにそれ面白そう!」
「露季ちゃん煽らないの。水都ちゃん、そんなことしてどうするの?」
喜々とする露季ちゃんとは反対に、快理ちゃんは冷静だった。
わたしも冷静に話すことを心がける。
「ここらでバシッと総真くんに、これ以上わたしの大事な人に手を出すんじゃない! と宣戦布告を」
握りこぶしのまま言うと露季ちゃんが目を輝かせた。
「かっけえ! 水都ちゃんなんか強そう!」
「いや、実際強いと思うけど。あの、幼馴染なんだよね? そんなことしれ関係がこじれたりしない?」
心配そうな顔をする快理ちゃんに、大丈夫だよの意味で軽く手を振る。
「わたしがそんなことしたって知られたら、総真くんが彼女であるわたしの親友に諫(いさ)められるだけだと思う」