どうしたらヤンキーになれますか!?-六花の恋ー【完・修正中】

「そんなしゃちほこばらなくていいよ。じゃあ水都って呼ばせてもらうね」

「は、はいっ」

「あと、敬語も別にいらないからね? 同い年なんだし」

「は、あ、う、うん!」

彩加ちゃんの上手い主導に乗って、そう答えられた。

まだぎこちないけど。

彩加ちゃんが露季ちゃんたちの方を向く。

「露季、快理。まさか水都と友達になっていたとは。水都モテるでしょ?」

「そりゃ滅茶苦茶モテるよ。ただ、すごい人が護衛してるから不用意に近づこうとする人はいないけど」

彩加ちゃんに答えた露季ちゃん。

わたし、モテるどころか遠巻きにしかされていないけど……。

……それからすごい人? わたし護衛されてるの? 意味がわからず頭の上にクエスチョンマークを浮かべていると、羽咲ちゃんがわたしのことを呼んできた。

「水都ちゃん、総真くんから、水都ちゃんに呼び出されたって聞いたんだけど何かあったの?」

はっ! そうだよここに来た目的! 羽咲ちゃんに逢えてテンション爆上げしている場合じゃなかった!

「うん。総真くんはどこに――」

「おーい。水都―」

来たな、敵め!

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