からふる。~第25話~
12月に入ると誰しも布団から出たくなくなる。
しかし、私の仕事は変わらず早朝4時から始まる。
「ふわぁ。おはようさーやちゃん」
「しゅうくん、おはよう。寒いのにランニング偉いね」
「運動してれば温まるし、寒さなんて関係ないよ。これからインフルエンザとかも流行り出すだろうし、運動して良く食べて良く寝て免疫力つけておかなきゃね」
本当にしゅうくんには頭が上がらない。
努力の人とはこういう人のことを言うんだな。
「そう言えばそろそろで澪先輩の誕生日だね」
「そっか、あと10日か。何するか考えないと」
「俺も手伝うよ。一緒に考えよう」
「ありがとう」
とニコニコしていられるのも今のうち。
数秒後には...。
「朝から何ニヤついてんだよ。さあやの顔みっともないぞ」
「なんだよ、その言い方。さーやちゃんに失礼だろ」
「っるせえ、紫雄には関係ないだろ」
「関係大有りだ。さーやちゃんを傷つけるやつは許さない」
「ヒーローぶってんじゃねえよ。レベルが低すぎて話になんねえ。やめだやめだ」
そう言うと黒羽くんは雑巾を取りに下りていった。
「なんだ、アイツ。大丈夫か?」
「いっつも意味不明だから特に異常はないと思うよ」
そう。
これが普通なんだ。
しゅうくんと黒羽くんが冷戦状態だというのに慣れてしまった。
「とりあえずオレランニング行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい」
こうやって見送るのが日常の16歳は私くらいしかいないだろう。
しかし、私の仕事は変わらず早朝4時から始まる。
「ふわぁ。おはようさーやちゃん」
「しゅうくん、おはよう。寒いのにランニング偉いね」
「運動してれば温まるし、寒さなんて関係ないよ。これからインフルエンザとかも流行り出すだろうし、運動して良く食べて良く寝て免疫力つけておかなきゃね」
本当にしゅうくんには頭が上がらない。
努力の人とはこういう人のことを言うんだな。
「そう言えばそろそろで澪先輩の誕生日だね」
「そっか、あと10日か。何するか考えないと」
「俺も手伝うよ。一緒に考えよう」
「ありがとう」
とニコニコしていられるのも今のうち。
数秒後には...。
「朝から何ニヤついてんだよ。さあやの顔みっともないぞ」
「なんだよ、その言い方。さーやちゃんに失礼だろ」
「っるせえ、紫雄には関係ないだろ」
「関係大有りだ。さーやちゃんを傷つけるやつは許さない」
「ヒーローぶってんじゃねえよ。レベルが低すぎて話になんねえ。やめだやめだ」
そう言うと黒羽くんは雑巾を取りに下りていった。
「なんだ、アイツ。大丈夫か?」
「いっつも意味不明だから特に異常はないと思うよ」
そう。
これが普通なんだ。
しゅうくんと黒羽くんが冷戦状態だというのに慣れてしまった。
「とりあえずオレランニング行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい」
こうやって見送るのが日常の16歳は私くらいしかいないだろう。