からふる。~第25話~
先輩の誕生日の前々日。


学校帰りに凜くんとしゅうくんと合流して100円ショップに来ていた。



「さあやん気合い入ってるねえ」


「澪先輩で最後だもん」


「次は3月3日のぼくまで無いからねえ。その時には先輩たちいないもんねぇ」


「協力して最高のパーティーにしよう」


「そうだね」


「りょぉかぁい」



寮生活になってからというもの、100円ショップにお世話になってばかりだ。


今回は12月ということでクリスマス仕様の紙皿が多いのだけれど、コンセプトが和だから探すのが難しかった。


桜や梅模様のものとなるとこの時季にはちょっと早い。


出ていても3週間先の正月に向けての南天だけだ。


なかなか見つけられずにいると、凜くんが私のところに何かを持ってきた。



「仕方ないから白い紙皿に折り紙でお花型に切って貼ろう。それかぁこういうペンでぇお絵かきするとかぁ」


「そっか。そうだね。いいと思う。凜くんありがとう」


「やったぁ!さあやんに誉められたぁ!」



ぴょんぴょん跳ねる凜くん。


冬でも元気なのは凜くんと犬くらいだなぁ。


私は猫みたいにこたつで丸くなりたい。



「よぉし。じゃあ買って帰って作ろ」


「うんっ!」



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