からふる。~第25話~
そして帰りは私と凜くんの代わりにしゅうくんが買い物袋を両手に持ってくれている。


しゅうくんは本当に優しすぎる。



「1つ持とうか?」


「それは凜に言ってほしいかな」


「ぼくは体力温存しないと冬を乗り越えられないから手伝えない」


「はいはい」



凜くんに頼ろうとしないしゅうくん。


この構図もだんだん馴染んできた。



「でも帰ったらちゃんとさーやちゃんの手伝いしろよ」


「分かってるよぉ」


「本当?」


「ほんとほんとぉ。ぼく嘘ついてもバレやすいから嘘つかないんだよぉ」


「うん、それはいいことだ」



とまあ、こんな感じでのほほんと帰っていたのだけれど、突然目を疑う光景が飛び込んできた。


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