仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「陽平くんやっぱりモテるんだね。」
「……は? 好きな女に好かれてれば俺はそれでいい。」
その言葉にきゅんとした。改めて、恋って一喜一憂するんだなぁ……。
さっきまでは、気分が少し落ちてたのに今はすごく嬉しくって仕方ない。
「その制服似合ってるな。かわいい。」
……い、今?
今、制服の話?
「……恥ずかしかったんだよ。行くぞ」
顔を赤くした彼を見ると気分が落ちてた自分がバカらしく感じる。すごく嬉しい。
「うん! 同じクラスがいいなぁ」
「そうだな。」
ぶっきらぼうに答えている彼だけど、顔は緩んでいてクスクス笑ってしまった。