仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


「朝倉さんは、あの進学校で上位10位以内の成績だったんだろう……? あちらから今までの成績やら情報を送ってもらってね。」


たしかに、上位だった。けど、本当にギリギリの人だったからすごくもなんともない。


「……え、陽愛。そうなのか。頭いいのか」

「陽平も知らなかったのか。だけどこれでテストの平均点が上がるのは確かだからな。」


……こんな話してていいのだろうか。あの、教室には行かなくていいの?


「失礼します」
こんな会話を見ているとノック音と共に男性が入ってきた。……先生かな?


「おはようございます、榊原です。」





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