仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。




……助けになんて来ないよ。

さっきあんなことあった後だよ。陽平くんも探してなんてないし、私の居場所が分かるわけないんだから。それにきっとみんな蒼太くんみたいに思ってる……。

━︎━︎━︎━︎━︎━︎ブンブンブン

だけど、たくさんのバイクが向かってくる音が聞こえ……そして。


「……やっと、見つけたっ……陽愛」

大好きな人の声が聞こえて私は驚くしかなかった。


だけど花凛がニヤリと微笑んでいたなんて私も日向の彼らも知る由もなかった。

ただ私は、彼が来てくれたことに安心しきっていた。









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