仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


━︎━︎数分後。
悠介さんは診察室のような場所から帰ってきた。


「陽愛に会ってくだろ?」

「え……会えるんですか?」

「目は覚ましてないんだけど、看護師さんが目が覚めた時誰もいなかったら寂しいと思うからって言ってくれたんだよ。お前らさぁ、……いつまでそんな辛気臭い顔してんだよ。」


そんなに辛気臭いか……な?
他人から見て、そう見えちゃうのか。


「……陽愛ちゃんは、死んだわけじゃない。すぐに目を覚ますよ、大丈夫だ。」


悠介さんの大丈夫に頷いた俺らは悠介さんの後に着いて彼女の病室の前に来た。






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