仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


「昇さんと出会った日は、1人になった悲しさとか寂しさとかがぐちゃぐちゃになっちゃってそれに重なるように……いじめられてさ、もう全てが嫌になったんだ。死のうと思ったのに昇さんに助けられちゃったんだもん。神様は死なせてはくれないんだなーって思ったよ」


確か、喧嘩した日……もしかして、だから迎えに来て欲しくなかったのかと今更ながらに思う。


「信頼関係って……なんなんだろうね。私、わからなくなったんだ。1年は一緒にいたはずなのに、信じてもらえなかったんだから。本当に自業自得だよ。だから蒼太くんの言う通りなんだ。」

陽愛は下を向いて、そう言った。
彼女を抱きしめたい……って思った瞬間に悠介さんが彼女の頭をポンポンと触れた。




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