仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



まだまだお互いを知らない。
知らないことがありすぎる……だからこそ沢山知りたい。


「今日は…いっぱい話そ? 朝が来るまで」

「うん! 話そ……だけどその前に、キスしていいかな?」

「……え!? い、今……??」

さっきの真剣な顔は無くなって、陽平くんの顔が近くにある……チュッとリップ音が聞こえる。


「な、な、な……!」

「……かわい。今日はキスだけで我慢する……」


そう言って、彼は唇を重ねた。今度は私の背中に左手を回して右手は私が逃げられないように唇を重ねてきた。

息が出来なくて苦しい…頭もふわふわしてきた。






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