仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
強くなってあなたの元に戻るから、それまでは…バイバイ。
「あ、あの……ここは?」
「……ん」
いやいや、答えになってないよ。
私はここはどこなのかを聞いてるの。
……まぁ、のこのこ付いてきたのがいけないんだろうけどさ。
「……俺の家。」
「は、い!?」
「そんなびっくりすることか? だから、俺の家だって。」
い、家…………? 俺の家!? 私、知らない人の、しかも男性の家に来ちゃったわけ……?
冷静になった私は、やばいんじゃないかと焦ってきた……だけど、手を掴まれてるから拒否なんてできない……自業自得だ。
そんなことを考えているうちにマンションのエレベーターに着き、エレベーターに乗り上へ上がった。