仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
━︎━︎夕方。
昼ごはんを食べた私たちは、一旦家に帰りバイクを取ってから倉庫へと戻った。
そして、早くも夕方。17時を過ぎようとしていた頃……。
「……レンです、総長皆集まりました。」
「ありがとう、今行く。陽愛おいで?」
そう言われ頷き彼の元にかけよると庵くん達は先に行ってしまったから2人きりになる。
「陽愛」
彼は私の名前を呼んでからぎゅっと抱きしめた。
「…今から、みんなに陽愛を紹介する。日向の姫として。」
「わかった。だから挨拶しろってことでしょ?」
そう言えば、彼は微笑んで髪にキスをすると彼に手を繋がれ2人で部屋を出た。