仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
日向の仲間たち。


「陽愛さん!こっちでトランプしません⁈」

「いやいや、今日は俺のバイク見てください‼︎」

日向の姫になり数日。
学校から陽平くんに連れられて倉庫に来た私は、なぜか引っ張りだこ状態になっていた。

こんな展開になるなんて思ってなくてアタフタしたけどやっと慣れて来た。

「今日は、えっと……」

トランプをやるってなるとババ抜きしか知らないらしくて永遠にババ抜きやらされるし
バイクを見に行けば、専門用語を30分くらい永遠に聞かなきゃいけなくなる……

仲良くしてくれるのはすごく嬉しい。だけど、少し困っていると……

「こら、お前ら。陽愛さん困ってる!陽愛さんごめんなさい。お飲み物の準備できましたので行きましょう」

いつもレンくんが助け舟をくれる。レンくんには感謝しかないよ。

「いつもすみません、困らせてしまって。」

「私もいつもごめんね、助け舟を出してもらっちゃって」

2人で謝りながら上に行くのも日常になりつつある。




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