仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


「なーに、陽愛勘違いしてんの?」

「え?だって、私がみんなと仲良いからじゃ……」

「……大丈夫だよ、陽愛。陽愛のせいじゃないよ。前から抗争あるんじゃないかって言われていたことなんだ。」

そう灰崎くんは言うけどやっぱり自責の念に駆られる。

「陽愛、逆に良かったって思ってんだ。戦いを仕掛ける手間が省けたんだから。しかも、日時も決まってるしラッキーだよ。逆にありがとうだよ。」

彼が見せた手紙には日時がしっかりと記されている。

……って、明後日じゃん!大丈夫なの⁈

「ふっ…全国を代表とする日向に宣戦布告なんてね。」

「バカだねぇ…そういえば本職も呼んだらしいよ」

「あらまぁ…それじゃ、俺たちも何かと作戦を考えなきゃだ。」

そうみんなが話していて、みんなの表情は切羽詰まった感じとは逆に楽しそうな表情をしていた。



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