仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


「な、なんでそんなに楽しそうなの?」

楽しそうに話す彼らに聞くと口を揃えて同じことを口にする。

「久しぶりに喧嘩出来るからね〜楽しみだからだよ。」

「だよなー!最近平和すぎて、体なまっちゃったかもだな。」

「喧嘩好きじゃなきゃ、暴走族に入らないでしょ?」

そりゃそうか。喧嘩が嫌なら暴走族には入らないか……。

「昇、あいつらに連絡お願い。早めにつけるように言えよ。」

「もうしたよ、夜中には全員揃うんじゃない?」

またみんなで会話始める彼らに頭の中はハテナだらけになる。そのあとは、本当に私じゃわからない話ばかりで眠くなってくる。

「陽愛ちゃん、眠そうだけど寝る?今日は泊まりだから」

泊まりなんて聞いてないって思ったのに、ねむくてそんな言い返すことはできずにうなずいた。



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