仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
【陽愛 side】
……ん………
なんか身体が動かない……?
目を開くと、陽平くんに抱きしめられていてすっぽり入っていて抜け出せなくなっていた。
「……ん?ひ、より?」
「陽平くん、起きて……!離れてよ!」
「やだ。陽愛と離れたくない」
「はい⁈はーやーくー起きて‼︎」
……起きない………起きる気配も感じられない。
「ねぇ、どうしたら…」
「キスしてくれたら起きる。」
はぁ⁈
何言って……
「早く〜」
なんで今日はこんなに駄々こねてるのよ。もう……仕方ない……。
私は意を決して彼にキスをするけど、何故か私がキスをされていた。
「……キスはこうやるんだよ。わかった?」
彼は私の答えを聞かずにまた唇にキスをした。