仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「楽勝楽勝!こんな小さな街で1番だと思ってるやつらに負ける気しないし!」
「負けるはずないじゃん。だって、仲間を裏切るようなチームに僕らは負けないよ。」
え……じゃあ、知って……?
「知ってたのか?響だけ?圭太と仁もまさか?」
「あー…俺が頼んだの。響にさ。月輝が姫を追い出した数日後にね。それに陽愛ちゃんがその元姫だってこと。だけど、俺らは噂とか信じないから現姫を徹底的に調べたんだよ」
「俺らって……調べたのは僕だよ。陽愛ちゃん、泣かないで……陽愛ちゃんのことはきっと仁が守ってくれるから。」
なんでこんなに、優しいのかな。月輝のみんなは信じてくれなかったのになんで日向の人たちは信じてくれるの?
「……って、響は守らないのかよ!」
「え?僕は間接的に守るよ。情報を整理してその上で作戦を考える。僕は僕の役割でお姫さまを守るよ。」