仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



「陽愛ちゃん俺たちも行こう。大丈夫……俺たちが守るから。」

陽平くんを先頭に私はみんなに守られながら仁くんのバイクに乗せてもらった。

陽平くんの一言によって、順に出発する。
……というか、どこに行くの?それ私知らないんだけど……。

「ねぇ、仁くん。今からどこに行くの?」

「えっ⁈知らなかったの?!月輝のB倉庫だよ。」

B倉庫……?
B倉庫なんてなかったはず。

「ねぇ!待って‼︎B倉庫なんてないよ!私がいた時はなかった!」

「は⁈どういうこと⁈」

「ねぇ、仁くん……私ここに残る。」

私はここに残らなきゃいけない気がする。何か、月輝の罠なんじゃって思うから。

「もしかしたら、月輝はここを狙ってくる。だから……」

「……わかった。俺が陽に連絡する。一緒に残ろう。」

だけど、なんで架空の倉庫だってわからなかったんだろう……だって響くんは天才ハッカーなんだよね?

「陽愛ちゃん、おっけーでたよ。それがね─︎─︎─︎」



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