仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
【陽平 side】
……ふぅ…
結構早かったな……終わるの。
「もう終わりかよ。つまんねーな」
「……終わりなわけねーじゃん。俺らは「時間稼ぎなんだろ?」」
俺がそう遮って言えば、彼らは驚いた顔をする。そりゃそうだ…こんな展開を予想していたなんて思わないだろう。
「な、なんで……っ!じゃあ、倉庫には……」
「いますよ。日向会の半分残ってるんだよね」
……まぁ、俺らもここにくる1時間前に響から伝えられて知ったんだけどな。
ギリギリで焦ったけど……。