仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。

1時間前━︎━︎━︎…


「陽くんっ……大変!」

「響?どうしたんだ?」

急いで俺の元に来たのはまだ着替えてないラフな格好の響だった。しかもすごく焦った顔でやってきた。

「B倉庫がなかったんだよ!今、一応調べたんだ。そしたら無くてこれは…きっと罠じゃ」

「罠、ねぇ……あっちがそう来たなら」

「僕もそれに賛成」









「……ってことだよ。」

「そんな、だけどお姫様はこっちにいる!」

彼らのそばには、陽愛に扮した天陽の幹部候補生くんが捕まったふりをしていた。その姿がそっくり過ぎて笑えたけど……

「えっ⁈……なんて言うと思った?」

「そんなの計算済み。いいよ」

目を開けて驚いている彼らを偽の陽愛が回し蹴りをすると一気に倒れて気絶した。こいつ、すごい……蹴る力半端じゃない。

「よし、倉庫に戻るよ」

あっちは大丈夫だよな。仁も響もいるんだから……



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