仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「何もしないから安心しろよ。初めて会った奴を襲うようなことしねーよ。」
お、襲うとは…どういうこと?
だけど頭をポンっと軽く触れるとスエットを差し出した。
「タオルは入って右のカラーボックスに入れてるから自由に使いなよ。洗濯物は洗濯機に入れておいて後から回すから」
「あ、はい……」
「あと、それから─︎─︎─︎─︎……」
な、長い……まだなんかあるの?
「……ちゃんと温まってね。一応のぼせないようにな。」
この人、すごく優しいのかも……それとも心配性?
だけど、分からない。優しくして後から落とすのかもしれないし……信じない方がいい。