仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
すぐに大人しくなる彼女ではない。
「けど、裏切るよりマシだわ!」
「……まだそんなこと言ってんだな。仕方ない。」
彼はタブレットをどこからか取り出した。
「……真実がどっちなのか今からはっきりさせてやるよ」
そう言えば、どこから持ってきたの⁈と思うような真っ白なスクリーン。
そして映像を映す機械。
本当にどこから出てきたのか謎なんだけど……
『朝倉陽愛を月輝から追い出したいの。だから、協力してよ…ねぇいいでしょ?』
『そんなの出来ませんっ……!』
『じゃあ、君たちの家族…ぼろぼろにしちゃおっかな〜』
『……っ!それだけは、』
途中で録音した声が止まる。すると、響くんが話し出す。これを調べたのは響くん…?