仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
彼らに頷くと、陽平くんにアイコンタクトを送る。
「陽愛っ……!」
そう私を呼ぶけど、彼に再びアイコンタクトをする。大丈夫だよ、心配ないよって彼が安心できるように。
だってこれは私の問題でもある。みんなはいつかは戦う相手だったというけど、引き金を引いたのは誰でもない私だ。
ちゃんと、解決したい。
私はもう怖くない。陽平くんたちが側に居てくれるんだから。
戻る場所、居場所があるってこんなに安心感があるなんて知らなかったよ。
その場所にちゃんと戻るために私は……私がケリをつけるんだ。
彼らの為だけじゃない。私のために。堂々と陽平くんの隣に居られるように。
「ねぇ、三間くん……」
そう彼に、彼らに話しかけた。