仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
『陽愛、デートしよう。』
三間くんが帰ってからすぐに陽平くんから言われたこと。
デート……付き合ってからまともにというかしたことなかったな。
それから学校を抜け出してやってきたのは、今人気のあるテーマパーク。
だけど、……。
「……陽平くん、大丈夫?」
「あ、うん……酔った…」
ジェットコースターに乗ったんだけど、絶叫系苦手だったみたいだ。すごく体調悪そうで申し訳ない気持ちになる。
「わ、私飲み物買ってくるから大人しく待っててね」
「え…っ」
私はこのくらいしか出来ないもん。陽平くんは今まで私によくしてくれたからこういう時こそ陽平くんの役に立ちたいし!