仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


「……喧嘩したら2人ともきらいになるから。」

そう言えば、今度は息ピッタリに 言った。

「えっ……それはやだ。」

「俺も、陽愛に嫌われるなんて耐えられない……」

なんだか嬉しいなぁ……
唯一の血縁者の兄と恋人の彼。大切な2人からの愛が伝わって来るから1人じゃないんだなぁって思うから。

「ありがとう、2人のことはだいすきだよ」

2人への大好きな気持ちは全く違う。

お兄ちゃんは、今日再会したばかりの唯一の家族だけど…家族として愛してる。大好きだなぁって素直に思う大好き。
陽平くんは、全てを捧げてもいいと思えるほどに大好きだと堂々と言える存在。恋人として大切なステキなパートナーとして大好きな人。

2人への愛は違うけど、大切な人には変わらない。大切だから仲良くして欲しい。
喧嘩なんてしてたら、その時間がもったいないじゃん…?


< 247 / 283 >

この作品をシェア

pagetop