仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「おはよう、ございます……」
リビングのドアを開けて入ると美味しそうないい香り…
「おはよう、よく寝れたかな?」
「はい…すみません。ご飯、ありがとうございます」
テーブルの上には昨日の洋風のスープとは違って和食が並ぶ。
「…私、こんなにいいんですか?」
「ん?いいんだよ?陽愛のために作ったんだ。朝ごはんはちゃんと食べなきゃ元気出ないよ。さあ、さあ…座って座って〜」
彼に促されイスに座ると箸を渡される。
「あ、ベッド…取ってしまってすみませんでした。」
「そんなことはいいんだよ、大丈夫。よく眠れて良かった。」
そして、礼儀正しく彼が「いただきます!」と言ったから私も慌てて手を合わせた。