仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
陽平くんのお母さんに会いに。
青空が広がり雲1つない……快晴。
そんな日に、ドライブなんてことない。
「よし……行こっか。」
彼はいつものようにエンジンをかけた。だけど、いつも話を振ってくれる彼が一言も話さない。
……やっぱり、緊張してるよね…?
そうだよね。だって何年か振りに会うんだもん。
『…前に進みたい。1人だったら、こんな風に思わなかったかもしれない。でも、俺も前に進まなきゃいけないって思える……だって、陽愛に側にいてほしいから。』
そう言われて一緒に来たけど……なんだか私まで緊張してきたよ。
ドキドキが止まらない。けど、陽平くんはもっと緊張してるんだろうなと思うしそこは隠そう……と思ったのに。
「陽愛、緊張してる…?」