仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


***


「会社を継ぐ話は無かったことにしよう…陽平くんであってるかな?」

「あ、はい。陽平です。」

「陽平くん、陽愛ちゃんのことよろしく頼むよ。俺にとって、妹みたいな存在なんだ……」

そう言った蓮くんは、陽平くんに頭を下げた。たくさん心配かけちゃったのかもしれない。

暁斗くんがいなくなって、会いに行きますって言ったのに一回も行かなかったし……。

……って、ここに来た目的が変わって来ちゃってるよね⁈

「……未歩が申し訳なかった。
2人は別れる必要なんてない。好き同士なんだ…一緒にいるべきだ。
後継者なんていくらでも見つかる。数え切れないほどの人がいるんだからな。
それに、未歩。」

蓮くんが急に未歩さんを呼んだ。私に向けていた目じゃなくて、彼女を見つめる彼の瞳は愛おしそうに見つめてる。



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