仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
君を愛しているのは俺だけでいい。
***
「……さっむ!」
折角、軽く遠出をしたからと先月オープンした大きなショッピングモールに行って
買い物をして
ご飯を一緒に食べて、
寒いのにまた海に私たちはやってきた。
「そりゃ、もうすぐ12月だもん。寒いに決まっとるじゃんか。なんで、海……?」
「……話したいことあったから」
「話なら家でもできるんじゃ……?」
わざわざ海に来て話をするなんて、大事な話なのかなぁ…?
「……俺さ、日向会を引退しようと思うんだ。」