仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「あの早川さん、私も一度家に帰るので……学校行ってください。」
「なら、陽愛の家に一緒に行く。誰かに攫われたら大変だし。」
いや、攫われないと思うんだけど……
「それに、俺は、陽平。陽平って呼んでよ。これからは一緒に住むんだから」
「えっ…」
「帰るの嫌そうだし」
彼はそう言った時にはもう食べ終えていて流しに行って食器を濯いで食洗機に入れていた。
「じゃあ、着替えてくるわ。皿は流しに置いておいて。」
彼はリビングから出て行った。急いで食べて片付けよう……片付けまでしてもらってたら悪いから。