仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「……みんな、本当に短い間だったけどありがとう。元姫だった私を受け入れて仲間にしてくれて、たくさん仲良くしてくれて嬉しかった。もう一度、仲間っていいなって思えた。ありがとう、みんなのことだいすきです。」
だいすき。
みんなが本当にだいすきだ。
あんなに暴走族を仲間を信じることを拒否をしていた私だけど、日向のみんなに出会えてまた信じようって思えたんだよ。
感謝してもしきれないよ。
「みんな、私のことを守ってくれてありがとう」
心からそう思う。
そして、
「みんな、聞いてくれ。
……一人じゃ不安だから仲間がいる。
強く生きる為に寄り添いあって歩いていく
不器用な者は人より多くの壁にぶつかるし
遠回りをするかもしれない。
だけど、明日を信じて踏み出せばおのずと力は湧いてくる強く生きようと笑っていける。
だから、辛くなったら仲間を頼れ。
そんな中心で仲間を支え、引っ張っていくものが総長だ。
……灰川世那(はいかわ せな)。おまえが三代目の総長だ。」