仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「…はい。総長たちの意思を受け継いで、日向を守っていきます。」
「ありがとう世那。日向のことよろしくな。
あと、みんなも世那のこと支えてやってな。
もし、世那が立ち止まってしまったなら世那は仲間に頼れ。みんなは世那が頼れるくらいに強くなれ。」
そう陽平くんが言うと明るくて元気な声が倉庫内に響き渡った。
「よし、食べよう!このメンバーで過ごす最後のクリスマスだ。」
みんなが取り皿を取ってワイワイと食べ始める。
この日、日向の新しい幕が上がった。
これから日向はどんなチームになっていくんだろうと考えずにはいられなかった。
だけどきっと、素敵な場所ということは変わらないんだろうなって思う。だって、この日みんなの笑顔は本当に満面の笑みだったから。
引退式 END