仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
消えることは出来なくて、だけど君といると安心するの。
━︎━︎家を出て数日。陽平くんとの同居生活を始めた私は今……。
「陽平くん、ご飯できたよ?」
「ありがとう。うわぁ、今日も美味しそう」
……主婦やってます。私には出来ることがこれしかない。料理して、掃除して、洗濯して……と仕事してきた私だけど。
「今日は、学校行くんだな」
「あ、うん。そろそろ行かなきゃだし……」
今日は学校に行く。
そんなに休めないし、私なんて誰にも覚えられてないし行ったところで嫌味言われるのはわかりきってる。……それに、殴られるんだろうけどね。
「そっか、じゃあ迎え行くわ。陽愛の学校って松崎学園だろ?帰り、連絡して「大丈夫……私は一人で帰るよ。」
彼の言葉を遮り、強くそう言ってしまってなんだか気まづい空気……になってしまった。