仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
【陽愛 side】
お風呂を済ませ、リビング前の扉。陽平くんが誰かと話してる。
『総長だということは知らないからな。』
……そ、うちょう?
『もし何かあれば俺が責任取るから。』
もし、“私”が裏切り者だった場合の話だよね。裏切り者だったら、責任を取るってこと……?
外で考えていても悲観的になる一方だから意を決してリビングに入った。
リビングに入れば、彼のスマホはテーブルに置かれていて彼はソファに座ってテレビを見ていた。
「陽愛、お帰り。俺もお風呂入って来る。待ってろ話がある」
「あ、うん……わかった。」
……話?話って何なの?