仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
……それは俺も同じだった。
だけどその時、あっちの総長さんが陽に近づく。そして、横腹に蹴りを入れた。
その衝撃にトップのはずの彼は倒れた。すると、あっちには見えないように彼が手で合図した。今のうちに、ってことね。
泣きそうになっている彼女を連れて安全な場所に連れて行く。それを確認した彼はさすがトップと言えるだけの強さ……2分もかからないで倒した。
「……バカな奴らだ。早く失せろ」
ど太い低い本気で怒りに染まった声で言い放った………。
彼らは1人残らず、帰って行った。
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「……陽愛っ!大丈夫かっ……」
「……迷惑かけてごめんなさいっ……私、」
彼女はまだ話そうとしていたけど、彼が遮った……いや、強制終了させた。
またも、俺らは驚かせられる……。