仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。
「何かしたいって思ってるならさ、俺の学校来いよ。それでずっと俺の隣で笑ってろ。」
曖昧にしてたこと………私は転校する勇気なかったはずなのに。何故か彼のいる学校に行きたいと思った。
「……転校する」
「え、本当に来てくれんの!?」
「陽平くんが来いって言ったんじゃん」
「いや、本当に来てくれるなんて夢にも……すごい嬉しい!!」
彼に顎を捕まえられたまま、キスをされぎゅっと抱きしめられた。
いつもは緊張してドキドキするはずなのに何故か心地が良かった。
「陽平くん……好きだよ」
そう言って、初めて私からキスをする。
「……もう、可愛すぎ。俺も陽愛のこと好き。」
甘い雰囲気に包まれて、幸せを感じながらその夜は過ごした。