仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。




翌日─︎─︎─︎……。


「本当に1人で行くのか?」

「うん、最後だし……1人で行ってくる。」


翌日、早速あの学校を辞めることに決めた。

陽平くんが以前から相談していてくれていたおかげで彼の学校に行けることが決定したんだ。

まぁ、転校先は不良高だから即了承された。


「……陽平、俺が一緒に行くから大丈夫だよ。俺のこと誰だと思ってんだ」


それに、悠介さんが送り迎えしてくれることになっているから心配はないんだ。


「あはは……そう、だよな。陽愛、気をつけて帰って来いよ。」


悠介さんがいるのはよっぽど安心なのかホッとした顔をしている。信頼、し合ってるんだな……いいな、なんて思ってしまう。




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