少女不完全 刻



「薊花、おはよっ!
今日は何の本を読んでるの?」


明るく話し掛ければ


「はぁ…朝から元気ね…
少しは静かにしてくれないかしら…」


文句を言いながらも
本の表紙を見せてくれる優しい薊花


「何か…難しそうだねw」


最初の頃は、ガン無視されていたけど


「そう?読んでみたら案外面白いわよ?
読み終わったら貸してあげるから読んでみて」


段々会話をしてくれるようになった薊花



少しずつ心を開いてくれてるみたいで
僕は嬉しく思う


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