モノクロリバーシブル
小さな女の子が、僕を指差した。
「こら!人に指差さないの!」
その子のお母さんらしき人は、女の子を連れてどこかへ行く。
……向こうでは、この姿でも何とも言われなかったのにな。
実は僕と弥勒は、服や容姿、名前も変わってないんだ。
「そりゃ、その格好はねぇ……」
弥勒は、僕の姿を見ながら言った。うーん……やっぱ、珍しいのかなぁ。
「……あ、この気配……」
ピタリと弥勒が立ち止まる。
「おい。春明!下から来る!跳べ!!」
弥勒の言葉に、僕は空高くに飛び上がった。次の瞬間、黒いモヤを身にまとった悪霊――物の怪が姿を現す。
綺麗に地面に着地し、僕は片手を前に出した。
「月影丸」
光が僕の手の中で大きくなって、一本の刀となる。
白い刃に、白い柄、黄色の鍔の刀。柄尻には、星と三日月の飾りが付いた2本の白のリボンが付いている。
僕が前世で愛用していた刀、月影丸。
僕は陰陽師なのに、陰陽術が苦手。その代わり、霊力が込められた刀を使って戦ってる。
僕は月影丸を構えて、物の怪を見据えた。物の怪は、こちらの出方を伺ってるようで、動かない。
僕は飛び上がって、物の怪に斬りかかった。
「こら!人に指差さないの!」
その子のお母さんらしき人は、女の子を連れてどこかへ行く。
……向こうでは、この姿でも何とも言われなかったのにな。
実は僕と弥勒は、服や容姿、名前も変わってないんだ。
「そりゃ、その格好はねぇ……」
弥勒は、僕の姿を見ながら言った。うーん……やっぱ、珍しいのかなぁ。
「……あ、この気配……」
ピタリと弥勒が立ち止まる。
「おい。春明!下から来る!跳べ!!」
弥勒の言葉に、僕は空高くに飛び上がった。次の瞬間、黒いモヤを身にまとった悪霊――物の怪が姿を現す。
綺麗に地面に着地し、僕は片手を前に出した。
「月影丸」
光が僕の手の中で大きくなって、一本の刀となる。
白い刃に、白い柄、黄色の鍔の刀。柄尻には、星と三日月の飾りが付いた2本の白のリボンが付いている。
僕が前世で愛用していた刀、月影丸。
僕は陰陽師なのに、陰陽術が苦手。その代わり、霊力が込められた刀を使って戦ってる。
僕は月影丸を構えて、物の怪を見据えた。物の怪は、こちらの出方を伺ってるようで、動かない。
僕は飛び上がって、物の怪に斬りかかった。