モノクロリバーシブル
「……」

転生してから、初めて月影丸の技を使ったけど、まだ使えるんだ。良かった~……。

霆撃は、月影丸の切れ味と自分の素早さを上げる技なんだ。転生前も今もそうだけど、僕は雷属性。陰陽師にも、属性が存在してるんだって。

ちなみに、弥勒は木属性だよ。

バチッと音を立てて、月影丸は消えていく。

「……春明、お前……」

「僕は、陰陽術が苦手な陰陽師だよ。ちなみに、僕は雷属性。こいつは、弥勒。僕の式神で木属性」

簡単に説明をすると、潤は驚いた顔を見せた。

「……俺と同じ陰陽師が、この学校にいたなんてな……」

潤の呟きに、今度は僕らが驚く。

「俺、水属性の陰陽師。よろしく」

潤は、僕に手を差し出した。僕はその手を握って、潤と握手をした。



潤の正体を知って、一週間。潤のおかげで、物の怪退治がちょっとは楽になった気がする。

潤は戦闘が苦手ということもあって、良く接近戦が得意な僕と遠距離攻撃が得意な弥勒のサポートをしてくれる。

「……うっ!」

あれから、頭痛もひどくなった。1日に何回も来るように。

「……ホントに大丈夫なの?」

弥勒は、僕をじっと見つめる。

ちなみに、潤は仕事でもあまり一緒に行動しない。僕よりも仕事が忙しいし、仕方ないよね。学校で喋る程度かな?
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