私は月夜に恋をする
え?じゃないでしょ命ちゃん!
ここまで来たら共犯だって」

話も聞かず連れてきたのは貴方達でしょうと
ツッコミたくなったが
なんとなくその場の雰囲気につられて頷いてしまった。

「よし、決まりだね!
じゃあまず連絡先、交換しない?」

そうだった。秋とは毎日話す仲だったが
連絡先の交換もしてなかったのか......

「分かりました、変な電話とかは掛けて来ないで下さいよ?」

"酷いなぁ"秋の苦笑いに陽介先輩が吹き出した。先輩、貴方の事も言ってます。

2人と連絡先を交換すると、
秋は大切そうに携帯を撫でた。
その行動の意味が、今の私には分からなかった。


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