私は月夜に恋をする
「あっずるいぞ命ちゃん、俺にも抱っこさせてくれ!!」
「嫌だぁぁもう少しもふらせてくださいぃ」
「すっかりみーちゃんと仲良しだよね、命」

伸びてきた陽介先輩の腕をかわしながら
みーちゃんを優しく抱きしめた。
そんなやりとりを秋が穏やかな表情で見つめている。

子猫も環境が良いのか、のびのびと育ち
もうすぐ成猫になるだろうかというところまで大きくなった。
これでもう心配はないだろう。

3人でご飯代を出し合いながら育てられて
最終的には秋に引き取ってもらえて本当に良かった。

< 39 / 90 >

この作品をシェア

pagetop