私は月夜に恋をする
彼はそんな私の言葉を、ただ静かに聞いてくれた。
この人なら、全部話しても良いんじゃないかな。そう思ったその時

「よぉ、命。元気にしてたか?」

聞き覚えのある声に、思わず息を飲んだ。
全身が一気に冷えていって、
体温を感じられれない。
苦しくて、上手く息ができない。

「おと......う、さん」
「中々帰らねぇと思ったら彼氏とデートかよ。いいご身分になったもんだな。
あんなにしつけてやったのに、反抗期か?」
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