私は月夜に恋をする
「上手くやれるかな」
「命だから、きっと大丈夫。応援してる
でも、もし何かあったら本当に僕の事呼ぶんだよ?」
「ありがとう」

彼にそう言ってもらえるんだから、
きっと大丈夫。もう、大丈夫。
ついにたどり着いた私の家の前。

「じゃあ、ここで待ってる」

秋に見送られて、家の中に入る。
リビングには父と母の姿がある事をきちんと確認して、
万が一の時、すぐにでも逃げられるように玄関の鍵は開けっ放しにしておく。
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