私は月夜に恋をする
「命ちゃん、ほらよ」
突然訪れた陽介先輩から手渡されたのは卒業書と一通の手紙。
他でもない、秋の卒業証書だった。
「こ、これって」
「──────秋から頼まれてたんだ。
俺が、俺達が卒業する時、これを命ちゃんに渡して欲しいって」
それだけ言ってすぐに先輩は別の後輩達の元へもどっていった。
私はいつもの屋上のフェンスの上に登ると、
そっとその手紙の封を開けて、
中の便箋を取り出して広げる。
そこには秋の綺麗な文字で、彼の思いが綴られていた。
突然訪れた陽介先輩から手渡されたのは卒業書と一通の手紙。
他でもない、秋の卒業証書だった。
「こ、これって」
「──────秋から頼まれてたんだ。
俺が、俺達が卒業する時、これを命ちゃんに渡して欲しいって」
それだけ言ってすぐに先輩は別の後輩達の元へもどっていった。
私はいつもの屋上のフェンスの上に登ると、
そっとその手紙の封を開けて、
中の便箋を取り出して広げる。
そこには秋の綺麗な文字で、彼の思いが綴られていた。